溢れんばかりの感情を込めて。

ダメなものはダメ。いいものはいい。本当はそれだけで、そこに理由なんて無いんだけど僕らはスグにそこに理由をつけたがる。これいい!またはこれダメ!で終わらすのは簡単なことなのに何故いいのか、何故ダメなのかを考える。

それは突き詰めると自分探しでしかないんだよな。自分の中のカッコいい、カッコ悪いを確認するという作業に過ぎない。そこから感じ取った何かを自分のその後の人生に活かす、活かさないは人それぞれ。それぞれのスタイルがある。

それは音楽も同じ。人それぞれスタイルがある。それを受け付ける、受け付けないも人それぞれ。

ただ、表面上のことだけでやってしまえば、いつか廃れる。と、僕は思っている。というかどうしても無理が生じる。犯罪をすることをなんとも思わない人が良い警察官になろうとするようなものだ。

良い音楽は、良い人間から生まれるもの。僕の友達がテレビ局の仕事をしたとき、某少年アイドル系の誰それは「お疲れ様です。」と、言っても素無視だったそうな。なにせ僕の友達など下っ端も良いところだ。当然といえば当然なのかもしれない。しかし、日本R&B会の重鎮、チャーハンことW・A氏はしっかりと「お疲れ様です」と返してくださったという。

素晴らしいエピソードだと思った。某音楽レーベルの人曰く「アーティストには会社の行き先、社員が明日食っていけるかが掛かってる。大きくなればなるほどたくさんの人の未来をしょっていかなきゃいけない。そのプレッシャーに潰されてしまってはいけないけれど、そもそもプレッシャーを感じないようではもっとダメ。」

自分のことばっかり考えてたらダメなんだな。自分が良ければそれでいいじゃ音楽は成り立たない。音楽は心配り、気配り。良い音楽をやるには良い人間にならなきゃね。僕は思いやりのない人間を思いやれるほど出来てはないけど。もっと成長しないと。日々、精進。日々、ヒップホップ。