ソー・ベリー・ファイン。

fine.(ファイン)という漫画を読んだ。正確には読みきった。1,2巻しか買ってなくていつか続きを買おうと思っていたのだが、もういいや。と、漫画喫茶で読んでしまった。4巻で完結という割かしサクッとした感じだった。サクッと終わる漫画は割りと好きだ。簡潔に完結しているのであれば…ですが。

僕の中の良い漫画は、大抵10巻以内で終わる。まあ、今もNOW数多くの人の心に残り、既に伝説にまで昇華されつつある数々の少年漫画たちは別として。

あと僕が目を引く漫画もちょっとした共通点がある。表紙が白を基調としているということである。表紙…というか本自体が白を基調としているものは何となく手にとってしまう。なんか惹かれるんですよね。

そのfine.も例に漏れず白を基調とした表紙であった。と、いうか買ったときはカナリ、ジャケ買いに近かった。イカした表紙だったんですよね。僕的に。

内容はと言いますと…ダメな漫画ですね。やっぱり。おもしろくないってことじゃなくて登場人物がダメな感じの人が多い漫画です。でも真剣に生きてんですよ。主人公は、画家を目指す美大?(だったような)出身の20代後半の男。大学時代は突拍子のない発想に周りの友達は驚かされ、先生には怒られ、それでも普通なんてつまらない、レールの上を走りたくないと、そのままズルズル6年が経過した時の話。やはりレールに乗っかるのか、自分のアートを貫くのか、いつだって飛べると思っていた男の葛藤を恋愛を交えて描いたお話。

そういう葛藤は誰しもあることなのか、少なくともなんとなく共感出来るポイントは多かった。結局、世の中に正解なんてなくて、どういう選択肢を選んでもそれなりの人生が用意されているんだな。結論を言ってしまうとあんまりハッピーエンドじゃないんだけどハッピーエンドの様に見える。そういう終わり方だった。内側から来る葛藤を描いた漫画、理想と現実をリアルに描く漫画と言うのは、考えさせられて好きだ。僕も、そういう事を音楽を通して表現したいな。とか思ってる。

僕の葛藤など誰も興味がないかもしれないけど、それでも。

One thought on “ソー・ベリー・ファイン。

  1. 昨日,某楽器店で高橋さんのバンドのギタリストの人に遭遇しました。おそらく,その方。帽子が印象的だったので。まぁ一方的に僕がしっているだけですが,ギターの試奏をしてはりました。ZAZEN的なリフを横耳に話しかけようか,いや,やめようかで葛藤しながら,僕もフェイザーとコーラスとオクターバーの試奏をしながら,ウニョウニョムニョフニョブニョオニャブーオワワワ~と宇宙的な音をたのしんでおりました。買わないけど。変な目でみられるのうけあいで,ちら見だけはGETできました。結局なにがいいたいんでしょう。
    そう,葛藤しました。

  2. それは恐らく、十中八九、十中ファック、ウチのギタリストでしょう。彼は無類のZAZEN好きですからね。セッティング中にまでZAZEN的なリフを弾いて、ライブハウスの人から「あれ、かっこ悪いし止めたら?」と、注意されたことがある程です。そういう話しかけようか、どうしようか、と、いう葛藤は僕もよくよくあります。そして大抵話しかけないです。一方的に知ってる関係どころか、お互い携帯番号知ってるくらいの関係でも話しかけないことが多いです。でも、葛藤します。そして、そんな葛藤を曲に…は、したことは無いですね。

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