ウェザーのレポート。

午前6時15分起床。

あー、神童と呼ばれたこの俺でも、しんどー。こんな時間に起きるなんてきっしょー。と思いながら起床。

昨日は、1800題を解いて眠りについてやろうと思っていたのですが、憐れそれは400問を過ぎた時のことでした。

…パトラッシュなんだかボク眠くなってきちゃったよ。

そう、上マブタと下マブタが今にも口付けを交わさんが如くラブラブモードに入っておるのです。しかし、その口付けは私にとっては死の口付け。死亡遊戯確定であります。だから、なんとか彼らのフィーリングカップルを力の限り阻止していたのですが、ワタシでは役不足で、いつしか彼らは恋に落ちたのでした。

上マブタと、下マブタが、kissをした。

そして朝。

意識を失うその寸前に携帯のアラームをとっさにセットしたこのワタシの機転により、こうして起きる事が出来たのであります。だがしかし、思っていた半分も出来ていない。このような状態で行って果たして吉と言えるのでしょうか。勇気と無謀は違います。ワタシは、その作戦には断固反対です!

と、タカハシタクマAが脳内にてボクに問いかけます。だが、ワタシは彼に言ってやりました。

男には…やらなきゃならないときがあるんだよ。

ばかな、死ぬ気ですか。

はいそうです。死ぬ気です。

ああ、そうですか。

そうして、私は家を出発しました。午前6時45分。少し早すぎる時間かもしれない。などと思いながらも、まあ早いに越したこともあるめい。と、思いました。

そうして小一時間ほど電車に揺られ、たどり着いたは、忌まわしき長岡天神。気持ちはまさに死地に赴く兵士の気分です。コーナーに戻ることなどこれっぽっちも考えていません。バンザイアタックです。

ですが、せっかくだしやれるだけやってみよう。と、1800題を解きながらボクは試験場まで向かったのです。意気込みだけはいっちょまえでした。さぞかし息がゴミ臭かったことでしょう。

試験場に辿りついた頃、まだ8時過ぎでした。試験の受付時間は8時半から。なに!?

早すぎたんだ…腐ってやがる!

思わずボクは叫びました。誰にも聞こえないように。その後、ボクの脳みそが一番腐っているとおもいました。

そんな腐った脳みそをフル稼働して残った時間を1800題に費やしました。そしてエントリーをしました。

受験番号は…165番。

イロコ…とボクは覚えました。1651ならイロコイと覚えたでしょうが、色恋とは無縁なワタシにはそのような番号は回ってこずに感動で涙が出ました。

そんなこんなで、いよいよ試験が始まりました。

あ、これはさっきやった問題だ。

あ、これも。

すごいや!赤ペン先生!

赤ペン先生って誰?と、思いながら、何となく出来たような気がする試験を終了しました。

手ごたえは有りました。しかし、前回も手ごたえがあったのは揺ぎ無い事実。この事よりボクの手ごたえは信用ならん。と、各界の著名人より署名をいただいているのであります。だから全く安心できません。

ただ、こう思いました。やるだけの事はやった。…あとはドタバタするだけだ!

そしてボクはその場でドタバタを始めたのです。見る人が見ればアタフタにも見えたかもしれません。

すっかり周りの人たちから白い目で見られた私は白目を向いてやりましたが、そんな事をしても仕方が無いので、タバコを買いに行くことにしました。

そこでワタシはいつもは3ミリのタバコを吸っているのですが、1ミリのタバコを間違って買ってしまいました。まさかこの事があんな大惨事を招かない結果となってしまい、私はこれはもうダメかも…。と、思いました。

そして、運命の瞬間。

死刑判決を待つ犯罪者のような気分でワタシは電光掲示板を見上げたのです。

そこには参禅と輝く165の文字が!

ああ…。

ああ……。

ワタシは喜びを隠し切れない俺、新鮮さ求めるオマエでした。

なせばなる。なさねばならぬ。何事も。

と、帰りのバスを待ちながら、隣で中近東辺りの外国人が電話で

「メンキョ受かったよ。5回目でヤット」

と、言っているのを聞きながら思ったのでした。

さっそく家に帰った私はドライブに出かけました。今日は久々にワンガンまで足伸ばすか。と、言って家を飛び出したのです。

外は想像以上に危険が一杯でしたが、こうして無事帰って来れてホッとしています。

さぁ。この後は久しぶりの友人と一杯やる感じです。いいお酒が呑めそうです。いやいや、もちろん自転車で行きますよ。ええ。