MB5(えむびーふぁいぶ)

先日は久々に喰らいました。
電車の中で突然の腹痛に襲われるやつです。
腹痛というかゲイリームーアと言いますか、ゲイリーオールドマンと言いますか、
お腹の急降下というやつです。
そもそも僕、めさめさお腹弱いんですけど、お酒飲む人にはあるあるですよね。
中華風に言うとあるあるアルよ。って感じですかね。

しかし、「あ、腹ヤバくなりそう」と感じたところから
マックスヤバイまで行くのに普通は多少のタイムラグがありまして
少なくとも30分くらいは何とかなることが多いのですが、先日は違いました。
もはや直下型と言いますか、「あ、腹ヤバくなりそう」から
「マジ卍」となるまで所要時間5秒。

Majiで便する5秒前です。
このままMajiで便しちゃった5秒後になろうものなら
車内はもはや阿鼻叫喚、地獄と化すこと請け合いです。
人として完全に終わる。そんなのはいーーーやだーー。
僕は腹に気を集中しました。
気を抜くと一気にもっていかれそうです。
気を解放しろー!と腹は叫び続けますが、そんなことは許しません。

目的の駅まであと2駅。
一駅3分、駅に到着してトイレに駆け込むまで3分。
約10分。。。
頼む、俺の腹。もってくれ。。。

その時聞いていたイヤフォンからオザケンの「強い気持ち、強い愛」が流れ出しました。
気持ちを強く持たねば、そんな勇気を頂きました。
聞いていて、元気を分けて与えてもらえる、そんなナンバーです。
曲のことをナンバーってたまにラジオとかで言う人いますけど、
実際に曲をナンバーなんて言ったトキねぇよ。

そんなことを思っているとやって来ました。
第一波です。
臨界点を突破しかけます。
ディフェンス一本です。ここは本気で守りにかかります。
俺の全てをかけて必ず守るからな。
自分を犠牲にしてもいつでも、守るべきものは、それなんだよ。
とEverything(It’s you)みたいな歌詞も飛び出します。

その状態で目的地駅の一つ前の駅に到着しました。
もはやここで降りてフライアウェイしてしまった方がいいんじゃないか。
インジャマイカでもいいんじゃまいか。
そんな意見が俺から飛び出します。
しかし、俺は答えます。
ここから目的地駅までは割とすぐ着くはず。ここで降りてしまうと次の電車を待つタイムラグが発生する。
面倒じゃないかな?
そして、全俺に採決を取ってみたのですが、降りない。という意見で一致します。
退かぬ!媚びぬ!省みぬ!
の精神です。

そうして、楽園への扉は閉ざされました。
第一波は何とか退けましたが、第二、第三の矢が今にも飛び出しそうです。
それとは別の、なにかも飛び出さんばかりの勢いであります。
じっとりと額に脂汗が滲んで来ているのが自分でも分かりました。
しかし、今は耐えるのだ。
僕は地球防衛軍です!!と高らかに叫びたい気持ちでした。

あれ。。。こんなにこの駅区間長かったっけ。。。
まるで駅区間の間、時間が無限ループしているんじゃないかと錯覚するほどの長さ。
永遠とも思える時間を過ごしました。
永遠という言葉なんて知らなかったよね〜〜〜。
カニサラダ〜〜。です。

そうか、これが絶え間なく注ぐ愛の名か〜〜。と思いました。
絶え間なく注ぐ愛の名のことを永遠って呼ぶらしいんです。
言葉では伝えることがどうしても出来なかった愛しさの意味を知りかけました。

そんなこんなで、どんなに困難で挫けそうでも信じたおかげで何とか目的地駅に到着しました。
愛は勝つんですね。
これでやっとフライアウェイ出来る。。。
ひかる雲を突き抜けフライアウェイです。
身体中にパノラマを広げながら、楽園へと急ぎました。

そうして搭乗ゲートを潜り、いよいよフライアウェイの瞬間が来ました。
たくさんの人たちに送られながら空港のゲート潜ります。
機内アナウンス「これから飛び立ちます」って感じです。
果てのない道もいよいよ終着点を迎えようとしているのです。

だが、現実は甘くはありませんでした。
個室は全て満室の赤となっておりました。
パターン赤!!シトです!!
って感じです。
僕はもはや絶望的な顔をしていたに違いありません。
横にあった鏡をちらりと見ると哀れな男が写っていました。
しかし、そんな哀れな男が愛しくもある この頃では。
ああ僕は僕のままに ゆずれぬ夢をかかえて
どこまでも歩き続けて行くよ
いいだろう ミスターマイセルフ!!!

これはもう背に腹はかえられぬとばかりの勢いで
車椅子マークの方の個室を目指しました。
そうして辿り着いたその楽園すらも。。。
パターン赤!!
クソッタレ〜〜〜!!!
まるでベジータ様がごとく叫び出したい気分になりましたが、
名実ともにクソッタレになってしまいそうなこの状況に絶望感しかありませんでした。

もはやすがるような思いで元の方へ戻ると。。。
パターン青!!助かった〜〜〜〜!!
僕は一目散にその開かれた楽園に飛び込み、何とかことなきを得たのであります。
ヒヤヒヤしたんじゃないの〜〜!?
とアキラ100%ばりにヒヤヒヤしましたが、間一髪勝ったのは俺だって感じでした。

そして数分後、そこには元気に走り回る俺の姿が。
「もう2度とこんなのはごめんだね」

などと、世界まる見え風でこの辺で終わろうと思います。

それにしても、この俺。ノリノリである。

バイニャン!!!

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