もういい木村帰ろう

先日いつものように電車に揺られ、駅にたどり着きますと

気になるポスターが目に入りました。

「餃子フェス開催!」

餃子フェス。。。

なんと甘美な響きでしょうか。

今まで色んなフェスの名前を聞いてきましたが、トップ100には入るいい名前かもしれません。

トップ100かい。

平安神宮に隣接する岡崎公園に全国各地から名だたる餃子店が出店し、

わいのわいのやるって聞きますれば、

わいも混ぜてーや。

そう思わざるを得ませんでした。

開催日が11/2~11/4とのことで、

頑張ったら一日空けられそうな日がありましたので

これは行ってやろうじゃない。

年寄りが夢見たっていいじゃない。

そんな風に思い、固く決心したのでした。

そして迎えた当日の朝。

天気は秋晴れの気持ちよさなら右に出るものはいない。

まさにあっぱれです。

アッパレさんま大先生。

そんな言葉が僕の脳裏に焼き付きました。

早速準備をして家を飛び出したのであります。

しかし、僕は一つ気になることがありました。

地元のローカルなフェス的な感じだと思っていたのですが、

意外と盛況なようで、かなりの人混み、そして混雑が予想されるという噂を聞きつけたのです。

人混みとゴキブリと戦争が特に大嫌いなワタクシとしましては、やだなぁ。

うわー、ヤダヤダ。

そう思ったのであります。

何より、腹も減っていたのですが、ついてもすぐに有り付けないかもしれない。

そんな風に思うと、もうどうしようもない気持ちになってきました。

どうしようもない僕に天使が降りてきたって感じです。

これは何かしら腹に入れてから行った方がいいんじゃないか。

私はそう考えまして、目的地までにある「王将」というお店にinしたのです。

餃子とビールを注文しました。

真昼間から飲むビール、そして餃子。

生きていてよかった。生きていてよかった。

そんな昼がここにある。

とまさにフラワーカンパニーさながらに歌い出したい気分にもなりました。

いい感じに満たされた気分になった私は真の目的地である岡崎公園に向かったのであります。

普段はあまり降りたことのない駅「東山駅」から歩きまして10分程度。

確かに東山駅はめちゃくちゃに混み合っておりまして、

その混み合った人々が向かう先は僕と同じ方向のようでした。

これはもうダメかもしれない。。。

僕の心にそんな言葉が鳴り響きました。

心の中の俺自身が俺に呟いたのです。

しかし、そんな観光客然とした方々に紛れて改めて京都の街を歩きますと、

やはり京都、観光都市として風格あるよね。

と、改めて地元民として思ったのもあります。

そんなことを思いながらなんとかたどり着きますれば。。。

人。

人。

人。

まさに人々です。

ワタクシ、完全に舐めきっておりました。

これはもう今日本で一番人口密度が高い場所になっているんじゃあないだろうか。

そんな風に思った次第であります。

これはたまらん。

タマランチ会長の顔が脳裏にちらつきます。

知らんけど。

どこもかしこも人で埋め尽くされた空間でした。

僕はもう諦めてしまおうかと思いましたが、

「諦めたらそこで試合終了ですよ」

そんな言葉が脳裏にちらつきました。

でも諦めなくても時間がくれば試合は終わるんです。

終わらない試合なんてない。

いい言葉ですよね。

僕が今まさに思いついた言葉なんですけど。

しかし、まあ時間はまだあったので、せっかくきたのもあり、

一番並ばずにすみそうなところで一人前だけ餃子を購入いたしました。

1人前4個で600円。

1個150円。

なかなかの強気設定です。

しかし僕も大人です。

おじさんです。

いちいち文句は言いません。

出店にかかる経費やらなんやらを考えるとその価格設定になるのでしょう。

まあ、なんぼのもんじゃい!

と、一口かぶりつきますれば。

ブチュ!!

と、肉汁が飛び出しました。

ブチュ!!って例えが気色悪いと思った方いらしたらすみませんね。

ごめんねぇ!気色悪くてごめんねぇ!

そんな気色の悪いワードが脳裏にちらつきました。

まあ一個150円のウマさかと問われれば。

僕はノーコメントと言いたい気分ではありました。

うまいには、うまかったです。

人波がしんどくなってきたので、僕はもうリタイヤ。

このまま帰るのも癪なので、どうしてやろうかと辺りをうろついておりますと、

中華料理屋の龍門が目に入りました。

龍門といえば昔よくライブハウスのイベント打ち上げで行ってたのですが

最近はもうめっきり行かなくなってしまいました。

僕は懐かしさにかられて一も二もなく入店しておりました。

そうして気がつけば、これを食べていたのでした。

草ァ!!

思いっきり草ですよね。

そうです。

草です。

僕は草をムシャムシャとしゃにむに、がむしゃらに食べていたのでした。

この草、その打ち上げではもう定番のメニューだったのです。

ほんと、すっかり懐かしい気持ちになってしまいました。

もういい。帰ろう。

もういい木村!帰ろう!

僕はアウトレイジのタケシばりにそう言って店を出ました。

そんな訳で、これが僕の餃子フェスのすべてでした。

以上。

餃子フェスのすべてでした。

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