よろしく言っといて

しばしばこんな会話に遭遇することがあります。

「タカハシくん、今日〇〇と会うんやんな??」

「ああ、はい。そうですけれど」

「じゃあ、〇〇によろしく言っといてー」

よろしく言っといてー…

とは?

「よろしく言っといて」を考える

パターン1

現場にて。

「〇〇さん!お疲れ様です!!」

「あー、タカハシくん。お疲れ様です」

「よろしく!」

「え?」

「よろしく!!!!」

「はぁ?」

なに言ってんだこいつ。

そんな寒々しい空気が流れること請け合いでしょう。

チン寒ロードまっしぐらです。

もちろん、そんな素っ頓狂なことを誰も望んではいないのは分かっています。

僕だってそれなりに大人です。

空気だって読みます。

余白を読むってやつです。

行間を読む。

でもいいです。

意味は一緒です。

つまり、

『よろしく言ってたって言っといて』

ってことなんですよね。

ってことでいいんですよね!?

パターン2

「あ!〇〇さん、お疲れ様です!」

「あー、タカハシくん、お疲れ様ー」

「あっ、××さんが○○さんによろしく言っといてーって言ってました!」

「あー、××さん?」

「はい!」

「そっかー、こちらからも××さんによろしく言っといてー」

「はい!」

「…」

「….」

「…….」

「………..」

「で、△△の件なのですが…」

いる?

これいる??

この会話いる!?

なにこの変なクッション!?

ネチョっとしてる緩衝材みたいな会話!!

って思うこともしばしばあります。

しかし、分かっているんです。

本当はこういう流れが理想ということは。

パターン3

「あ!〇〇さん、お疲れ様です!」

「あー、タカハシくん、お疲れ様ー」

「あっ、××さんが○○さんによろしく言っといてーって言ってました!」

「あー、××さん?」

「はい!」

「××さんとはねー、昔大学の同期でねー」

「えっ、そうなんですか!?」

「そうそうー、それでねー、ナンチャラがカンチャラでね〜」

「へー!ってことは△△さんも知ってはるってことですか!?」

「あっ、△△さん知ってるの!?」

みたいな感じで会話をホップステップさせるための

ブースターとして良かれと思ってのことなんですよね。

そうなんですよね!?

それは分かっているのですが、

パターン2になってしまう可能性が怖すぎて

僕はまあ大体の場合で言わないですねー。

だから人から「よろしく言っといてー」って言われた時は

まあまあ複雑な顔をしていると思います。

だからというわけじゃないですが、

その人の複雑な表情が見たいがために、

逆に誰かに「よろしく言っといてー」と言うこともあります。

僕的には「よろしく言っといてってナンスカ!!」

と言うツッコミ待ちではあるのですが。

大体の人たちは

「あっ、分かりました!言っときます!!」

と、普通の顔をして答えてくれます。

あんまり複雑な表情を見せてくれません。

見せておくれよ。

君の複雑な顔を。

そんなことを僕自身が複雑な顔で思っている。

そんな日々を過ごしております。

一回、そのことをストレートに伝えてみたことがあったります。

「実はこうこうこうで、複雑な顔を見たいなーって思って言ったんやけど、意外と普通に返すもんなんやなー」

「あっ、そうなんですねー。なんか変な顔してはるなーって思ってましたー」

やっぱり複雑な表情を浮かべていたのは僕の方でした。

だから基本的にこの「よろしく言っといて」って言葉は苦手です。

逆に好きな言い回しはあります。

それは、気を回しすぎて、なんとなく聞きづらい、

でも、ズバッと聞いてみよう!!

と言う状態のことを

「アホのフリして聞いてみよ!!」

と言うことです。

この言い回し、なんか好きです。

別に理由はないですけど。

え。

ないんかい!!って思いました?

全てのことに理由があるなんて

そんなことを思うなんて傲慢です。

理由なんてない方がいいんですよ。

考えるな!感じろ!!

ってやつですよね。

まあ、アホのフリしても聞きづらい人っていますよね。

思い浮かべて見てください。

思い浮かびました??

じゃあ、そんな人たちに

よろしく言っといてー。

以上。

そんな人たちでした。

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