偽善者トーマス

さて、奥からヌッと登場した男。

それは親方でした。

まるで陶芸家のような顔つきで

僕のギターを触り出したのです。

まさに陶芸家の面構えです。

私のピックアップをああしてこうして

入念にチェックを行った結果。

神妙な顔をして親方は言いました。

「ちょっと分かりませんね。」

「親方ぁ!!」

そりゃないよ親方。

釣れないよ親方。

しかしどうやら電池が問題というわけではなさそうとのこと。

「修理出してみますか?」

話を聞くと

買うと20000円。

修理に出すと5000円程度。

こんなの迷うまでもありません。

修理や!!

ファイナルアンサーです。

まるでファイナンシャルプランナーのような面構えで私はそう言ったのであります。

機関車トーマスには

顔面がありマス。

私がそういうと偽善者トーマスこと親方は

「分かりました」

と言って業者に電話し出しました。

何やら専門的な用語がたくさん飛び出したような

かなりの時間が経ったような

一瞬の出来事だったような

狐に摘まれたような時間でしたが

どうやら修理は受け付けてもらえたようです。

ミッション終了、ただの高校生さ。

まさに銀狼怪奇ファイルです。

天使のような悪魔の笑顔が

このまちに溢れているよ。

大体完了に2週間程度かかるとのことでしたので

まあ良い。

ちこうよれ。

と私はそう言ったのでした。

そして何から何まで世話になった。

達者で暮らせよ。

と言い残して

次なる天地へとおもむいたのであります。

機関車トーマスには

顔面がありマス。

以上。

偽善者トーマスでした。

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