タカ安堵ハシ

さてそんなわけで、

すれ違いの純情をかましたおかげで結構なロス。

りょーぎに迎えに来てもらったのです。

我々は速やかに車に乗り込み

もういい帰ろう。

もういい木村!帰ろう!

とアウトレイジのビートたけしばりに叫んだのでありました。

車中トークを楽しんでおりますと

京都市内に入ったくらいでジョニーさんから連絡が。

「もう着いたけどどうしておけばいい?」

我々はそういえば西院のどこに行くかを決めていなかったことに

その時初めて気が付いたのです。

早速車内会議の開始です。

その結果決まったのは

秋吉という名前の焼き鳥屋さんに決定しました。

そんなわけで善は急げです。

急がば回れです。

辿り着いた西院駅。

目的地の前に来ますと

ジョニーさんと先生がもう辿り着いておりました。

お待たせしましたと言わんばかりの感じで

店に入っていったのですが

私は気がかりなことがありました。

財布にあまりお金が入っていなかったのです。

しかし口座にはちゃんとお金はあります。

だから下ろして来ます!

そう叫んで私はコンビニエンスストアーを目指したのです。

最寄りのコンビニエンスストアーのATMにて

カードを挿入しますと

「このカードはお取り扱い出来ません」

とカードを突き返されたのです。

は?

フザケンナ。

まじフザケンナ。

と憤りを隠しきれないボクちゃんではありましたが

そうか、夜も結構な時間です。

この銀行のカードの時間外だったな。

と、もう一枚のカード。

信頼と実績のUFJ銀行のカードを挿入したのです。

するとどうでしょう。

「このカードはお取り扱い出来ません」

はぁ!?

私はマジギレしました。

美味しいパスタ作ったお前にマジギレ。

一目惚れ。

全く意味が分かりません。

僕がこうしている間にももしかしたら

みんなを待たせているかもしれません。

そう思うと居ても立っても要られませんでした。

こうなりゃ最終手段です。

クレジットカードのキャッシングを行うことにしました。

私はクレカをATMに突っ込んだのです。

するとどうでしょう。

「このカードはお取り扱い出来ません」

ドン引きです。

怒りを通り越してドン引きです。

稀に本気で怒った時に笑ってんのか

怒ってんのかわからん表情する人いるじゃないですか。

僕はそんなタイプではないんですけど

あのタイプの人怖いですよね。

あ、全然関係ない話なんですけど。

もうええわ。

僕はそう吐き捨てて

別なるコンビニを目指しました。

そこから200mほど離れた場所に別なるコンビニがあり

早速ATMにキャッシュカードを突っ込んだのです。

どないや。。?

するとどうでしょう。

正常に取引が行われたではありませんか。

ザマァ!!

僕はそう吐き捨てて

待たせているであろうみんなの元へ駆けつけたのであります。

すっかり時間が経ってしまった。

みんな心配しているかもしれない。

でも今行くからね!

そんな気持ちで店のドアを開けますと

もはやいい感じで盛り上がっている一行の様子が

目に飛び込んで来たのであります。

あっ。

僕は一抹の寂しさを感じながらも

みんなを待たすという迷惑行為を行わなくて済んだことに

心のどこかで安堵しました。

タカ安堵ハシです。

これからはそう名乗っていこう。

そう決めました。

以上。

そう決めたのでした。

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