メロリンキュー

さて。

カバがいいやつかどうかは置いておいて

少なくともアイツはいい奴でした。

いいやつのオーラがにじみ出ていました。

まるで友達になれたような感覚で

私は次なる聖地を目指したので有ります。

さて、巡り巡ってきました。

水族館コーナー、動物園コーナーを周り、

遊園地コーナーには目もくれず、

あとは1つです。

サファリコーナーです。

サファリコーナーは様々な楽しみ方が出来るようで

自分で運転して回るか、

コーナー内を走る列車に乗り込むか、

自転車を借りてのサイクリングコースか

はたまた歩きのハイキングコースか。

選ぶのは自由。

そう俺は自由だ。

作られた自由に

誰も気づかずに

あがいた日々も終わる。

なんてもう言わせはしません。

とはいえ、自分で運転するコースは予約が必要で

その予約もとっくに埋まっていたのです。

全然自由じゃ有りません。

自由という不自由です。

僕らの自由を

僕らの青春を。

大げさに言うならばきっとそう言うことなんです。

と言うわけでせっかくなんでゆっくり見てまわろうじゃないかってことで

ハイキングコースを選択いたしました。

ついに私は歩き出したので有ります。

するとどうでしょう。

なにやら大きな影が立ちふさがったでは有りませんか。

象です。

エレファントです。

エレファントカシマシ。

ミッシェルガンエレファント。

バンド界の二大エレファントです。

それがどうしたと言われたら

私は困ってしまいますが。

しかし、よく見てくださいこの象。

アフリカ象です。

普段動物園でお目にかかれる象の種類は

アジア象と相場は決まっております。

私は生まれて初めてアフリカ象をこの目で目撃したのです。

彼らはその雄大な体をのっしのっしと動かしておりました。

でかい。

そうです、ただひたすらにデカかったのです。

私はなんとも言えない感動を胸に先を急ぎました。

おや?

なにやら巨大な生き物がまた立ちふさがったでは有りませんか。

わお!!

キリンさんです。

キリンです!

と言う言葉から漫才を始める漫才師もいますが

こいつはそれどころの騒ぎじゃ有りません。

しかもこのキリン、建物の外を登るともっと近くに感じられるとのことで

一目散に私は登って行きました。

近い。

こんなに近くでキリンを感じられることなんてそうそう有りません。

私は胸がいっぱいになりました。

ただ1つ、心残りがあったのです。

それはこの建物の階段付近に書かれていた張り紙。

そこにはこう書かれておりました。

「コロナ予防のため、キリンへの餌やりは中止いたします」

なんと言うことでしょう。

コロナでなければそんな素敵なコーナーがあったとは。

またしてもコロナです。

まじでどっかいけ。

どっかいけ!!

と心の底から思いながら私はキリンを見つめておりました。

するとどうでしょう。

私のそんな心中を察してか

スタッフさんが話しかけてきました。

「よければ餌やりしますか?」

私は耳を疑いました。

だって張り紙してあったんだもん。

「どうなってんだもん!!」

そうスタッフさんに問いただしますと

なんと答えられたかは忘れましたが

とにかくやってもいいとのお布施が出たのです。

やったーーー!!

私は小躍りして喜びました。

どっちかってと悦びって感じです。

そうして、緊張しつつも私は餌を手にキリンかざしたのです。

きゃーーー!!

手ごとベロンと行かれました。

キリンの下って紫でめっちゃ長いんですよね。

キモいっちゃあキモいですが

可愛いっちゃあ可愛いですよね。

そんな彼に私はすっかりメロメロになりました。

メロリンキューとはこのことだわ。

ほんまメロリンキューだわ。

私はそう思ったのです。

以上。

そう思ったのでした。

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