そういうスタンス

さて、完全なるバイバイアドベンチャーワールドを実践した私は

今夜の宿へと向かうことにいたしました。

向かい方としてはバスで行くか

タクシーで行くか。

非常に迷いましたが

アドベンチャーワールドは開園から閉園まで

7時間ほど完全にガッツリ楽しんだので

体はヘトヘトでした。

もちろん頭脳もヘトヘトです。

体はヘトヘト、頭脳もヘトヘト、名探偵コナン。

ネクストコナンズヒント!

タクシー。

ってな訳で私はタクシーで向かうことを選択いたしました。

タクシーは思いっきり個人タクシーで

正直個人タクシーは高いわりに運転手さんの態度もよくないので

あまり乗らないことに定評のある男タカハシですが

今回は致し方ないくらいの勢いで乗り込んだのであります。

乗り込むと早速運転手さんが

「除菌いいっすか」

と、アルコールを吹きかけてきました。

私はアル中になるのが心配でしたが

そんなことは杞憂でした。

私が行き先を告げると車は走り出しました。

運転手さんは決して愛想が言い訳ではなかったですが

悪い訳でもなかったので

なんとも言えない空気が車内に流れたのです。

口火を切ったのは運転手さんでした。

「ここへは観光ですか?」

まるで興味があるようには思えない口ぶりでしたが

興味が全くないとも言えない口ぶりでありまして

なんとも言えない表情を浮かべながら

なんとも言えない声質でこういったのです。

「なんとも言えない」

もちろんそんなことは言っていませんが

もちろん観光です的な話をしながら

車中は盛り上がるでもなしに

かと言って盛り下がっているでもない

なんとも言えない空気が流れておりました。

話を続けていると、明日はどこに行くのですか的な流れになり

私は海沿いの宿を取っているのでその近くにある有名な観光地

「三段壁」と「千畳敷」という場所を目指すことを伝えました。

すると運転手さんは

私が泊まる宿からなら、先に三段壁に行って

千畳敷に行った方がバスのダイヤ的にいいですよ。

とか

三段壁はもともと飛び降り自殺が多かったんですけど

観光名所として祭り上げることでそれも減ったんですよ

とか

三段壁は別に三段になっている崖って訳ではなく、

もともとは見段壁というそこから見るという意味でつけられていたものが

巡り巡って今の形になったんですよ。

などなど耳寄り情報を教えてくださいました。

やる気があるのかないのか分らなかった運転手さんでしたが

そういうスタンスの人だったんだな。

と、人を見かけで判断するのはやめよう。

そう心に誓ったのです。

以上。

誓ったのでした。

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