ハングリー精神

さて。

完全に私からうまい店認定を受けたイナヅマ食堂。

何がうまいってもう。

味がうまい。

それにつきますよね。

もうええちゅうねん。

すんまへんな。

ペロリと海鮮ユッケを平らげた私は

全くもってもの足りません。

メニューをパラパラとめくっておりますと

目につきましたのはこちら

唐揚げ。

何より一個ではなく一本と書いてあったのです。

だから私は大きな声で言いました。

「唐揚げ三本!!」

とね。

たはは。

何がたははやねん。

するとしばらくすると運ばれて来ましたではありませんか。

みてくださいこの美しい姿を。

私はこいつが運ばれてくるや否や。

その美しい肢体にむしゃぶりついたのであります。

うんまーい!

そして片手に持ったハイボールをグビのみです。

唐揚げとハイボール。

こいつらほんま最高のコンビや。

コンビネーションが過ぎる!

心のそこからそう思っていると

梶本さんが何か言いたそうにこっちをみています。

「たくちゃん、インスタで痩せたい痩せたい言ってるけど絶対痩せる気ないやろ」

まさに真理です。

真理の風が吹き荒れたことこの上なし。

しかし、それには私は反論の余地がありました。

何故ならば痩せたいという思いは本物だからであります。

思いは気からっていうじゃないですか。

そして思いだけではどうしようもないことが

世の中にはたくさんある。

そんなことを苦虫のように噛み潰しながら

日々をいきているのであります。

しかし、生きるということは

そういうことなんやで。

そんなことはもちろん言っていませんが

それは言ったも同然のことを言っておりますと

横から松本コージーことコージー松本が

「ていうかなんで痩せたいの?」

と純粋な瞳で聞いてきたではありませんか。

私はハテと思考を巡らせました。

まずは太っている自分が愛せないのです。

鏡に映る自分を見たときに

「太ってるな」

と思うのが嫌なのでしょう。

窓に映る哀れな男です。

しかしそんな男が

愛おしくもある。

この頃では。

なんてイノセントワールドの歌詞みたいなことは思いません。

しかし何故嫌なのかまで考えてみたのです。

するとたどり着きました。

そうです。

まかり間違っても私ステージに立って歌わせていただいているのです。

俺なりのロックを奏でているのです。

そんな俺が太っていたら

腹一杯に見えるじゃないですか。

お客さんから

あいつ腹一杯食ってるんやな。

って思われるじゃないですか。

やっぱりロックは腹減ってる奴がやる音楽なので

俺はそう思われたくはないんだ。

と私がそういうと

四方八方から

「いや、ハングリー精神ってそういう意味とちゃうし!」

とツッコミが飛び交いました。

こんなにもボケがいのある空間は

本当に幸せだなぁ。

私はひたすらに幸せを噛み締めたのです。

以上。

噛み締めたのでした。

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