まあシカたない

さて。

果てしなき可愛さを堪能しておりますところ。

一つのニュースを思い出したのです。

最近ではコロナの影響で奈良も観光客がめっきり減って

鹿が鹿せんべい不足でやせ細っている。

と。

しかし僕が見てきた鹿はそんなこともなく

なんなら鹿せんべいを食べないおかげで

逆に草に帰って健康体になっている。

みたいな話もまことしやかに聞いたりもしました。

人間として考えると肉はうまいですけど

うまいもんが体にいいとは限らないというか

なんなら野菜しか食わないほうが体にはいいですもんね。

知らんけど。

まじで知らんけども。

そんなエピソードを思い出した矢先

こんかいのロードにて初めて見つけた鹿せんべい屋さん。

そうです。

知らない人は知らないと思いますが

知っている人は知っていると思います。

この辺りには鹿にやるためのせんべいを売っている売店が

各所に散りばめられているんです。

それを見つけたからには

まあここらで一発やっとこかいってな具合です。

鹿せんべいは10枚セットくらいで売られていて

それで200円くらいのものです。

もちろんせんべいと言っても

人間用には作られていないので

食べちゃダメとのことです。

もちろん僕は食べるつもりなどさらさらないので

買ったらやないかいとその売店の前に訪れました。

そうしてやり取りをしているときに

ふと視線を感じたのです。

それはその場にいた四方八方からの鹿の視線でした。

こいつら、、、俺を見てる??

しかし僕はそれを見て見ぬ振りをして鹿せんべいを購入したのです。

というのも以前来た時

もちろん鹿せんべいをあげたのですが

もはや鹿せんべい飽きたと言わんばかりに

なんなら鹿せんべいを差し出しても素知らぬふりを続ける鹿もいたくらいです。

まあシカたない。

鹿だけに。

なんておもんないことは一切思ってはないですけれども

そのイメージがあったので

春日大社にたどり着くまでに出会った鹿に

ちょこちょこやりながらウォーキングを楽しもう。

そんな軽い気持ちだったんです。

しかし実際はと言いますと

鹿せんべいを購入した瞬間に

鹿がワラワラと集まってきたのです。

いやいや。

道すがらあげるつもりで購入したから

悪いけどそんなあげれないよ。

しかも僕はぼちぼち天邪鬼なので

ワラワラと来られたら来られたで

逆にお前たちにはあげない。

そんな風に思ってしまう節が僕にはあった。

ってな具合です。

そんな訳でそいつらを見て見ぬ振りで通そうと思ったのです。

するとどうでしょう。

前ならば奴らもほなええわ、他からもらうし。

と言わんばかりの勢いで去っていったのですが

今回はと言いますとどこまでも付いてくるではないですか。

おいおいオイ。

怖いて。

鹿せんべいは紙で封されているのですが

私はその封をとく暇もないほどに

彼らを避けようと道を急いだのです。

しかしそんなことは知ったことかと言わんばかりの勢いで

彼らは迫ってきました。

おいおいおい。

待ってくれよ。

なんなら早くくれ。

早くくれ!!!

と言わんばかりに僕の太ももをアマガミしてきたのです。

私はたまらんとばかりに彼らに鹿せんべいを差し出し、

気がつけば全ての鹿せんべいを失ってしまったのでした。

その一部始終を捉えた動画をぜひ見てくだされ。

奈良の鹿が鹿せんべいに飢えている。

そんなニュースは本当だったのです。

私はもはや鹿にフルボッコされた気になりながら

先を急いだのです。

以上。

急いだのでした。

よかったらシェアしてね!
PICK UPライブ
◆9/3 京都:二条Live House nano
ムジカムジナPresents
「BANDvsSSWフェス2023」

前売り3000円 当日3500円(ドリンク別)
OPEN START 12:30 / 12:50
※当日フード出店有り

ステレオタイプ
トミタショウゴ
LOVE LOVE LOVE
私の思い出
カジモトヒロシ
アヤヲ
立石歩
work from tomorrow
kimiiro
特設サイトへ
目次
閉じる