ドントルックバックインアンガー

さて。

前回、寿司屋エピを繰り広げていた真っ最中ですが

後輩さんは目の前でバーナーで穴子を炙り出してくれたのです。

そして口に放り込むとどうでしょう。

これ外パリパリ、中ふわふわや!

そうです。

たこ焼きのそれです。

ありのまま起こったことを話すぜ!

焼き穴子を食べていると思ったらたこ焼きを食べていた!

何を言っているかわからねえと思うが自分でもわからなねえ。

もっと恐ろしいものを片鱗を感じたぜ。

そんなわけで口からこんな声が漏れてしまいました。

「うまっ」

するとどうでしょう。

向こうにいた後輩さんに聞こえたのか

こちらをみてニヤリとニヒルに笑われました。

しかし確かにこれはうまい。

舌鼓を打っているうちに全部平らげてしまいました。

するとどうでしょう。

後輩さんが、

「これオマケしておくな」

と、握りを何巻か持ってきてくれました。

そちらもなかなかの美味。

そして我々は会計を済ますと

後輩さんは

「また来てや」

と、ドヤ顔でおっしゃられました。

ドヤ感の強い方ではありましたが

なかなか良い人だな。

と、思ったのです。

結局友達には何も言っていなかったので

「あんなオマケもらったん初めてやな」

と、首を傾げていました。

まあ良い。

そんなわけでそれが3年ほど前の話です。

また行こう。

そう思っていたのですが

時は流れ

鴨川は流れ続けたのでした。

しかし思い立ったが吉日ってなわけで

再び私はこの地に降り立ったのです。

アイルビーバックアゲイン。

ドントルックバックインアンガー。

ドンレミダウンスイートベイビーバンビーナとも言います。

意味は全く同じだと言っても過言ではないでしょう。

お店を遠巻きに見てみますと

在りし日の後輩さん。

その人が明らかにいるのが見えました。

しかしもう3年も経っています。

流石に覚えていないはず。

当時は被っていなかったニットキャラにも転身しています。

それでも私は念には念を入れて

マスクを食べる時以外つけておくスタイルを採用いたしました。

なぜそこまでするのか。

なんか気を使うからです。

ただの客Aでありたいと願うのです。

なんとなく。

そんなわけでボソリと焼き穴子と盛り合わせを注文。

程なくして運ばれてきました。

うん。

グッドテイストです。

あの日のママの感じで迎えてくれました。

私はすっかり舌鼓を打って

店を後にしたのであります。

後輩さんには全く気づかれることなく。

ミッション終了。

ただの高校生さ。

やれやれ、とんだ銀狼怪奇ファイルです。

まあまた来よう。

それまでさよなら。

お元気で。

と、後輩さんに心でそう言い残して

私は新たなる旅立ちに旅立ったのです。

以上。

旅立ったのでした。

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