さて。
これははるか昔の話です。
とある国があったそうな。
その国は絶対王政の国で
王様には絶対に逆らえなかったのです。
王様のいうことは絶対!
そんな合言葉すらあるような
そんな国でした。
しかも王様は頭も切れる切れ者。
反乱のタネを見つけては
刈り取る。
そんな王様だったのです。
しかしそんな王様が討たれる時がきました。
王様を討ったのはなんと
その王様の側近でした。
側近は初めから裏切るつもりで
王様の元へやってきたのです。
王様もまさか側近が裏切るわけがない。
そう思っていたからこそ
討たれたのです。
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居酒屋のカウンターで
私はそこまで後輩に話して
ハイボールを一口飲んだ。
後輩「へー、王様討たれちゃったんですねー」
私「そうさ、完璧だった王も討たれた。なんでか分かるかい?」
後輩「えっ、なんでですか?」
後輩は訝しげな顔で私を覗き込んだ。
そんな後輩に私はこういった。
私「それは『おごり』だよ」
後輩「おごり。。。」
私「どんなに完璧でもおごりを持ってしまえば失墜してしまうってことさ」
後輩「なるほど」
私「君も気をつけたまえ。そろそろ行こうか」
そういって我々は立ち上がった。
レジにいた店員は私にこういった。
店員「ありがとうございます。お会計はどうなさいますか?」
そんな店員に私はゆっくりとこういったのだった。
私「ワリカンで」
以上。
ワリカンでした。