イカくさ野郎

さて。

そんなこんなで

すっかりエヴァの主人公になったかのような

そんな気分になった気分でした。

シンジくん…

そうです。

これぞまさにシンジケートやな。

なんてそんなことはツユほども思っておりませんでした。

次なる私が向かった先は

採血所です。

また注射か。

正直げんなりです。

もちろんもう子供じゃないですし。

注射やだー!

なんて駄々をこねる年でもないですけど

しんどいですね。

なんか。

注射って。

とか思いつつ

採血所にたどり着きました。

白衣の天使たちがお出迎えです。

もう有無を言わさん勢いで

うで縛りつけ

おら行ったらんかい

と言わんばかりに注射を用意しました。

や、やめてくれーーー!!

思わず叫びそうになる思いを

すんでのところで堪えました。

しかしどうでしょう。

先ほど打った注射の血が

まだ止まってません。

「まだ止まってませんね」

白衣のナースは

むげもなくそう言ったのであります。

「反対側の腕にしましょうか」

まあ

なんということでしょう。

こんな日が来るなんて

思わずにいました。

両腕に注射を打つなんて。

なんかエロいですよね。

なんか。

これをエロいとか思うその発想。

正直イカれてるというか

イカくさ野郎満開というか

狂い咲きです。

咲き乱れよ

若き乙女たちよ

咲き誇れよ

夏のひまわり

ベイビー

ベイビー

カスケードです。

丸出しです。

とか思っている間に

すっかり血は出し尽くしたのです。

「あーら、いっぱい出ちゃいましたねぇ〜」

もちろんそんなことは言われていませんが

もう言われたも同然です。

エロいです。

なんじゃそりゃ。

以上。

なんじゃそりゃでした。

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