タイトルには何の意味もありません。
免許の更新に行きました。
正確には、失効手続き。
更新通知が来た覚えがなく気付いたときには時すでに遅し。
なんてこったい。
またバカ高い金を払って免許を取得せなにゃらんのか、とうなだれていた所に吉報が舞い込む。
「更新期限が過ぎて６ヶ月以内は失効期間とし、手続きを経れば試験免除で再取得可能」
なーんだ。
心配して損しちゃった！
半年あれば余裕っち！
などと思っているまに、あれよあれよと時は流れ、鴨川流れ、変わりゆくインチキグルメ。
更新期限が切れて早５ヶ月半で俺はその重い腰をあげたのだった。
うおりゃーす！
まったく、崖っぷちに立たないと行動出来ない自分自身にいい加減ウンザリです。
京都人らしく言うと、はんなりです。
ほんま、自分自身にハンナリや！
ハンナリや、を早口で言うと、はんにゃに聞こえてしまうから発音には気をつけねばと起床した午前７時。
朝日が眩しいぜ。
おはようございまーす！
おはよう朝日でーす！
どうもこんばんは、俺たちが、おはよう朝日でーす！
はぁ、2時間しか寝てない。
かの有名なナポレオンも3時間は寝てたと言うのに。
かの有名なナポレオンより眠らずに、かの有名なナポレオンが敗北した冬将軍と戦いながらまだ眠気覚めやらぬ街を自転車で颯爽と駅に向かう。
おや、なんだこの感覚は。
清々しいではないか！
忘れかけていたあの日の思いが溢れだす。
あの頃から随分経っちゃったけれど、思い出したよ。俺。
朝の木屋町通りには大声を出しながら自転車を漕ぐ30代後半の男性と、その横で彼が大声を出す度にゲラゲラと笑う女性。
楽しそうで多いに結構。
私は颯爽と電車に乗り込み息を殺して旅路を急いだ。
そしていよいよ、降り立った長岡天神から、
バスにガタゴト揺られ試験場に到着。
長かった。
だが、我々は今、辿り着いたのだ。
試験場の人々は、相変わらず無愛想、かつ不親切な対応で心の底から地獄の底へ突き落としたい気持ちを押さえつけながら笑顔で指示通り進む。
証紙を買うところで2050円だと聞いていたのに、イキナリ
「安全協会に入ると3050円です」と言われ戸惑う。
なんでんねん、それは？
と勇気を振り絞って聞くと良く解らん説明を始めたので丁重にお断りさせて頂きました。
私はノーと言える日本人でありたいと思ってるぜ！
オー、イエース！
とはいえ、これはノ－とは言えない日本人に対する
巧妙な策略ではないかといえる。
実際奴らは、さも払うのが当然のようなスタンス。
こいつは穏やかじゃないぜ！
みんなも気をつけてぇ！
ケ－ン、きちゃだめぇ！
そんな声を尻目に、視力検査。
矢継ぎ早に繰り出される質問にも答えて思った。
俺の視力はまだまだ衰えちゃいねぇってな、へへ。
そうして写真撮影タイム。
数々のア－写をこなしてきた俺に最早怖いものはない！
さぁ、安心してとりたまえ！
バシャ！
アッ－－－－－！
そうして次は講習へ。
この頃にはさすがの私も、ほんのり疲労の色を帯びてきていた。
だが、見ろ！目が死んじゃいねぇ！
一昔前は、つまらん。と耳を塞いでいた講習も意欲的に聞く努力をする。
すると、どうだろう。
運転に関するビデオは楽しく見れた。
だが、本当の地獄はそれからだった。
講習を進める人が、モゴモゴ喋るのでなんて言っているのか
すごく聞き取りづらいです…！
バスケが…バスケがしたいです！
なんというか既に伝えようとすることを放棄している気がした。
その証拠に見ろ！奴の目が死んでいる！
ああ…。
パトラッシュ、なんだかボク眠くなってきちゃったよ！
もうすぐにアルシンドになっちゃうよ！
これまでか、と思ったそのとき！
キ－ンコ－ンカ－ンコ－ン。
終了の鐘（しゅくふくのベル）が鳴り響く。
俺の心に、そして貴女の心にもだ！
そんなわけで数々の苦難を乗り越え、無事免許再取得にいたりました！
ひゃっほう！
長々と駄文にお付き合いありがとうごさいました。
タカハシ先生の次回作にご期待ください。