ここではないどこか

ムジカムジナプレイベント、いよいよ明日です。
文字通り、前夜祭。名実ともに初陣です。

今まで、たくさん主催イベントはやってきましたが、こんな気持ちは初めてです。
自分の主催イベントは、全部を僕が決めてそして僕が実行して、
ある意味僕のやりたい放題で、それはそれで楽しかったですが孤独感もありました。

パートナー、そして協力したいと言ってくれる人たちがいるイベントが
こんなにもワクワクするものだとはね。

ライブが、じゃなくてその日1日が楽しみ。
本当に遠足の前の日みたいな心境です。
いくつになっても青春みたいな感覚を感じられること、とても幸せでございます。

この面々で無料!?
しかも昼も夜も!?
って一日中楽しめちゃう仕様になっているので、例えば用事の合間とかでも、
フラッと来ていただけたりしたらすごく嬉しいです。
見てもらいたい。

去年後半、なんとなく「何かしなきゃ!」という焦燥感のようなものを感じる日々を過ごしていて
その焦燥感を打ち消す、きっかけにしたいという想いで「ムジカムジナ」というイベントを
トミショーに持ちかけて企画を立ち上げました。

はじめは僕の「何かしなきゃ」という想いと、ぼんやりとあった「音楽でみんなを同じ穴のムジナにする」という
コンセプトだけで、具体的なイメージやビジョンは話してる内に生まれてくるだろうって
簡単な概要だけで色んな人に話したりしたのですが、
やはり概要だけでは伝わらず、具体的なイメージがないことを指摘される日々もありました。

そんな中、トミショーが導き出した「ワンマンライブサーキット」という形。
1組1時間尺のライブサーキット。数多のライブサーキットの中で1番の特徴。

でも、僕の中でまだ消化出来ていない部分がありました。
「なんで1時間じゃないといけないの??」

ここがハッキリと自分の中に定義づけられていなかったのですが、最近になって
やっと意味を見出すこと出来るようになりました。

「ムジカムジナ」の最大のコンセプトは「同じ穴のムジナになること」。
つまり、仲間や友達、人との繋がりみたいなものを大事にしたくて、
そういう出会いの場所になっていって欲しいって想いがあったんです。

それってどういうことかというと、ことイベントに関しての出会いって6パターンだと思うんです。

出演者同士の出会い
お客さん同士の出会い
スタッフ同士の出会い
出演者とお客さんの出会い
スタッフとお客さんの出会い
出演者とスタッフの出会い

この全ての出会いをホットにさせるようなことを考えて行きたい。
そう思った時に「1時間のライブサーキット」が意味を持ちました。

演奏時間を1時間にすることによって、お客さんに出演者の時間を濃密に、
確実に提供してもらうことが出来る。
つまりは「出演者とお客さん」を、より「同じ穴のムジナ」に出来るんじゃないかな。

こう考えることで、最大の特徴がコンセプトにも繋がっていて、
めっちゃくちゃ綺麗だな、って改めて「ムジカムジナ」ってイベント名が
好きになりました。

このイベントで僕がやりたいこと。「人との繋がりを作りたい」。
それはつまり「居場所」を作りたいってことだ思っています。

僕はなんだか、どこにいても「居場所がないなぁ」なんてことを思って、
「ここではないどこか」に想いを馳せがちなんです。
それがなぜかというと「人が作った場所」だということと、
「居場所を作れる人はどこにいたってそこを自分の居場所に出来る」ということです。

そこを自分の居場所に出来る人には、居場所がないなぁって思う人の本質的な部分まで
分からないから場所だけ作って、あとはご自由に、とかやっちゃいがちです。

それが悪いことだと言うつもりはないのですが、僕はどこにいたってそこを自分の居場所に出来るわけじゃないので
もしかしたら、僕と同じような人たちにとっての居場所作りは、どこにいたって自分の居場所を作れる人より
出来るんじゃないかって思います。

でも自分一人では出来ないから、全く同じではないけど同じような性質を持っていそうなトミショーに声をかけました。
お互いに自分に足りない部分を補い合って、イベントに向き合っています。
特に示し合せることなく、パズルのピースがかみ合うように、お互いが自分の強みや興味を持っていることに目を向けるだけで
自動的に役割分担が出来ているという理想的な形です。

前述した6つの出会いのパターンに対する施策を今年だけでは完成出来るか分かりませんが、
来年、再来年と実現出来るように、じっくりと進めて行きたいと思っています。
だから、どうか力を貸してください。

僕はこのイベントに関わってくれた人たち、
みんな一生物の出会いにしたいし、しようと思って動くことに決めました。
それくらいじゃないと誰も共感してもらえないと思うので。

現にこの短いスパンで、そうなって行きそうな予感のする出会いもいくつもあって、
いつしか感じていたすでに焦燥感は少しずつ消えつつあります。

誰もが楽しめる「居場所」。
イベントに関わる人たち全員を入れる「大きな穴」。
僕たちが掘ったその大きな穴が、誰かの焦燥感や閉塞感を壊すための「風穴」になることを願って。

今の僕にとって、そうなりつつあるように。
いつも馳せていた「ここではないどこか」は、ここにあるって信じたい。

いよいよ明日、前夜祭です。
よろしくお願いいたします。

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PICK UPライブ
◆9/3 京都:二条Live House nano
ムジカムジナPresents
「BANDvsSSWフェス2023」

前売り3000円 当日3500円(ドリンク別)
OPEN START 12:30 / 12:50
※当日フード出店有り

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