腐りかけのもんが一番美味い、って言いますよね。
どういう理屈なのかはよく分からないですが、実際腐りかけのものを
食べて美味いと思ったことはないかもしれません。
腐り始めのもんを食べて不味いと思ったことはあるかもしれませんが。
そもそも腐りかけというのは腐り始めとは一体どう違うのでしょうか。
限りなく腐っているよりの腐っていない状態と
限りなく腐っていないよりの腐っている。
もはや腐っているによっている時点で、それはギャンブルな訳で有ります。
だからまあやめておこう、というのが普通の感覚でありますが
いやいや何をひよっとるんですか。
こんなもん腐っとるに入りませんよ。
全然美味しく食べれるやないですか。
と、オラついた人がこれ見よがしに食べるじゃないですか。
それで、えっそれ食べるんですか？
腐ってないですか？？
と周りの人たちが心配するじゃないですか。
そしたら、いやいや腐ってへんよ。
腐ってるよりの腐ってへんやつや。
腐りかけやで、これは。
全然美味しくいただけますよってに。
むしろこれくらいが丁度いいんだわ。
と、強がって返してみた。
これが「腐りかけのもんが一番美味い」の語源やないかなと
そんな風に考える時もあるんですわ。
しかし、カレーは寝かせれば寝かせるほど、
熟成させるほどに美味しくなるのもこれまた事実。
腐りかけのもんが一番美味い説を立証するには有効な説であります。
一回食べ比べしたいですね。
たとえばマグロの刺身とかで、同じ海域で取れたマグロを並べて
一つが獲れたてのやつ、
一つが腐ってるよりの腐ってないやつ、
一つが腐ってるよりの完全に腐ってるやつ。
３つを食べ比べて、どれが一番美味しいか判断したいものです。
それでいうと音楽というか歌詞は腐りかけのやつが一番好きかもしれないです。
俺もうこの世になんの希望も見出せない、マジ今から死にます。みたいな歌詞でも
俺完全勝ち組世の中イージーモード、マジ幸せ過ぎてやばい。みたいな歌詞でもないやつ。
どちらにも振り切ってないほうが、やっぱり共感出来ますよね。
繊細な感情の機微(きび)を感じたい年頃です。
機微感じたい系アーティスト代表です。
その辺は腐りかけがベストかもしれないですね。
腐りかけのラジオです。
何も聞こえない、何も聞かせてくれないラジオは
壊れかけじゃくて、もう壊れているんじゃないか。
パラドックスです。タイムパラドックスが起こっていますね。
どこまでが壊れているよりの壊れていないのか。
バイクは走り出した瞬間に盗んだことになります。
走り出すまでは、盗みかけのバイクです。
正しくは盗みかけのバイクで走り出すなのかもしれません。
または、一旦走り出した上で、盗んで保管していたバイクで走り出したのか。
走らさずに持ち運んで盗んだ上で走り出したのか。
謎は深まるばかりです。
しかし、リアリティがあります。
リアルよりリアリティとはよく言ったもんです。
いい言葉ですよね。
全く別の話になってしまいましたが、
やっぱり冷蔵庫の奥底に眠る怪しい食材はこれからも食べずに
潔く捨てるようにしようと決めました。
明日は明日の風の中を飛ぼうと決めました。
では、今日もこの辺で。
ばいにゃん！！！
