逃げるは恥だがなんちゃら

さて。

完全に朝が来ました。

内覧です。

内覧の朝です。

私は待ち合わせの場所に向かい

仲介の方と落ち合ったのです。

人見知りなことに定評がある私ですが

まあそれとない感じで会話をしながら

いよいよ内覧です。

私は実は本命がメゾネットタイプのやつの方だったんですよ。

と、恨み節を炸裂させました。

恨みますです。

ですます。

デスマスクのような顔でそう言い放ったのです。

しかし、そんなことは一切物ともせず

「へーそうなんですねー」

と、温度感のない声で返されましたとさ。

しかし仕方ありません。

誰のせいでもないから怒らないです。

まあそんなこんなで、私は第二希望の物件に入らせていただいたのです。

うむ。

広い。

綺麗。

ええやん。

今よりも1.5倍くらい広くて

お洒落なカウンターキッチンも付いてきます。

快適なリビングライフが送れる

間違いなしでしょう。

2LDKですね。

LDKは10.8畳。

もう一室は6畳。

まあここは寝室でしょう。

そして残る部屋は8畳。

ここは作業部屋です。

ここにワークデスクをがっつり置いて

がっつり働く。

働きマンです。

そんな妄想をいともたやすくできる。

快適なリビングライフです。

イッツマイライフです。

ボンジョビ風に言うなれば。

ジョンボンジョビです。

ただ一つだけ言わせていただくなら

日当たりがあまりよろしくない。

それくらいでしょうか。

それ以外は全くもって良き。

そう言ってもなんら差し支えありませんでした。

しかし、やはり胸にチラつくのです。

あのメゾネットタイプのデザイナーズマンションが。

これはもうアレです。

恋です。

胸の中にあるもの

いつか見えなくなるもの

完全に逃げるは恥だがなんちゃらです。

気づいたのです。

私、恋をしている。

悲しいくらい。

もう隠せないです。

気がつけば私は

やっぱりメゾネットタイプのやつにします。

そう口走っておりました。

えっ、内覧無しでですか?

そうです。

正気ですか!?

とは言われませんでしたが

そう思われても仕方がなかったかもしれません。

しかし、それくらいに入れ込んでいたのです。

ぞっこんラブ。

ラブ涙色。

ラブレボリューション21。

ラブラドールレトリィバァです。

前回の例もあります。

退去を待って決めるなんて中途半端なことをして

もし別の人に先を越されたら?

そう思うと気が気じゃあないんです。

そんな訳で私は

内覧無しで物件を決めることを決意したのです。

以上。

したのでした。

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