さて。
少女が消えていった扉を眺めて
はや5分。
「タカハシさーん」
と子気味のいい感じで呼ばれたのです。
私は促されるがままに
中へと入って行きました。
するとどうでしょう。
中には看護師さん
そして女医さんがいらっしゃいました。
女医。
いいですね。
ジョイナス!!
とか思ったとかなんとか。
しかし私、
完全なる臭いおじさんであることを
すぐさまに思い出したのです。
やだ!!
恥ずかしい!!
まるで乙女です。
しかし体は完全なるおじさん。
それもただのおじさんではありません。
臭いおじさんです。
腐女子って言葉がありますが
臭おじさん(クサオジサン)という新ジャンルが登場しそうな
そんな勢いなんです。
ギンギンギラギラの
夏なんです。
しかし女医さんたちは
そんな私の心意に介することもなく
優しく椅子へと誘ってくれました。
女医さんが
優しかった。
ピース!!
そんなモー娘。の歌詞にありそうな具合です。
女医さんはまずは両鼻の綿球をピンセットで取り出しました。
真っ赤っかです。
うげえ。
しかし、本題はここからです。
その奥にあるやつを取り出す。
それが今回のミッションなのであります。
私の想像では
ズボッて感じで取れるんだろうな。
と思いながら
女医さんのピンセットが鼻の奥へと
ほと走ります。
ピンセットが何かをつまんだ感覚がありました。
いよいよか。
と思った瞬間です。
ズっ、
ズズズズズ!!!
えっ!?
なに????
鼻の奥から喉の手前まで続く器官から
何やらなっがーいものが
引きずり出されていく
そんな感覚です。
そうです。
やつは思っていたよりも
すんごいなっがいやつだったのです。
うおおお。
そうして視界に入ってきたのは
世にもおぞましい血まみれもぶっといミミズみたいな
そんな物体です。
しかし一息には出せなかったので
一瞬掴み直しまして
そこから一気にひこ抜かれました。
ひっこ抜かれてー
あなただけについてゆくー
今日も運ぶ、戦う、増える、
食べーられるー。
心のピクミンが大合唱です。
そしてやつは引きずり出されました。
鼻も奥を刺激されたためか
涙が止まりません。
涙で明日が見えないー。
しかしまだ油断は出来ません。
鼻の穴は、、、
もう一つあるんじゃキー!
ずずずずズズズズ!!!!!
うぎゃああああああ!!!!
こうして両鼻からおぞましい血まみれの
ぶっといミミズが引っこ抜かれまして
ゴミ箱に捨てられました。
以上。
捨てられたのでした。