さて。
先日なのですが
ラーメン屋さんのメニューを
デザインさせていただく機会がありまして
そのお店、
ずっと行きたいと思っていたのですが
なかなか機会が作れず
やっとのこと
先日初めてお邪魔させていただきました。
平安神宮から徒歩5分〜10分くらいでしょうか。
創業1964年、京都老舗のラーメン屋さん
ラーメン らんたん さんです。
たのもー!
とばかりに入店させていただき
チャーシューメンを注文させていただきました。
店内灯りは店名と相違なく
ランタンにて装飾されており
独特な雰囲気でございます。
程なくすると運ばれてまいりました。
ふむ。
うまそう。
私は一口スープを啜りました。
見た通りのあっさり味のスープで
じんわりとした美味さが口に広がりました。
私が血気盛んな若造であれば
この時点でテーブルトッピングを
投入していたかもしれませんが
まあまあ
このくらいでちょうどいいんだわ。
という感じで
続けて麺を啜ったのです。
麺、うまっ!
こちらのらんたんさん
自家製麺を使用されているためか
もちもちとした食感でありつつ
噛み切るとちゃんとプツリとなる歯触りの麺で
噛み締めるほどに麺の甘みが口中に広がる
そんな麺でありました。
あれ
これってもしかして
と、その甘みがある最中に
先ほどのあっさりスープを口に入れるとどうでしょう
あっさりとしたスープと
麺の甘みが溶け合い
ハーモニーを奏で始めたではありませんか。
夏の終わりのハーモニーとはこのことか
井上陽水と
玉置浩二もびっくりの味わいです。
なるほど
このラーメンは
麺が主役だ!!
そういえば
私、思っていたことがあるんですよね。
多くのラーメンという食べ物
ラーメンという名前をしている割に
スープに比重いってないですか?
スープを美味しくいただくための麺。
というと
過言ではありますが
割とスープに求められている比重は
高いように感じます。
現にそんな私も
いつしかスープが
スープのみで完成されている姿を
追いかけるようになっていたような
そんなフシがない
といえば
嘘になります。
しかしながら
心のどこかで思っていたのです。
麺に比重を置かれたラーメンって
どんなラーメンなんだろう。
その答えを
ここに見つけたり。
そんな気分になったのです。
スープのみ
スープとラーメン
ラーメンとチャーシュー
チャーシューとスープ
などなど
マッチングによって
それぞれの味の表情が変わるのが
見てとれるのです。
そして
全てのマッチングを試しているうちに
テーブル調味料を一切使うことなく
完食していたのでした。
ご馳走様。
という気分で私は店を出たのでした。
なにやら
知ったようなことを語ってしまいましたが
全くらんたんさんの狙いから外れたようなことを
言っているかもしれませんが
こういう楽しみ方もある
という一つのガイドとして
是非おすすめいたしたい次第であります。
よろしければ
お立ち寄りください。
以上。
お立ち寄りくださいでした。