悲しみのアンジー

さて。

そんなわけで

やってきました。

フライングダイナソー。

全ての手持ち荷物

そしてポケット入っているものすら

一時管理場所に預けて

いざ乗り込んだのであります。

乗り込むときは普通のジェットコースター。

ふむ。

安全バーを下げまして

ガッチリを固定です。

速攻ヘッズをロックオン。

てな具合です。

全ての人員がその作業を終えた時

プシュー!!

という音がして

座席が吊り下がり状態になりました。

なんと説明しましょうか。

上にレーンがあって

スキー場のリフトみたいな状態で

初めは来るんですけど

そのリフトの座り位置が持ち上がって

背中がレーンの側に来るというか

正面が真下になるというか

まあそういった状態になるわけです。

空を飛んでいるかのような状態

を再現したわけですね。

せっかくだし楽しもう。

思ったことがあるじゃないか。

空を飛んでみたいな

って。

空を飛べたらこんな感じなのか

っていういわば疑似体験です。

そんなわけで動き出したのです。

さあレッツフライってなもんです。

カタカタと音を上げながら

ダイナソーはフライングしていきます。

どんどんとあの空を目指していくのです。

おーー。

高いー。

ものすごい見晴らしです。

しかし気持ちがいいと思えば

気持ちが良くもなってくる

そういうもんです。

俺は今飛んでいる

飛んでいるんだーー!!

まさに自己暗示です。

自己暗示は得意です。

そうして高さが頂点に達した時

そこから一気に真っ逆さまです。

ふえーー!!

恐怖という感情が迫りきます。

ゾゾーっと内臓が込み上げてくるあの感じです

私はその感情を押さえつけ

今まさに飛び回っているつもりで

楽しもうとしたのであります。

その時です。

グルン!!

コースター自体が一回転したのです。

お分かりになられますでしょうか。

背中を軸にして一回転したのです。

一瞬太陽が目の端を横切って

また地面が見えました。

その瞬間です。

キモチワルイ…

そうです

乗り物酔いです。

そうしてさらにダイナソーは唸りをあげ

もう一回転

さらに一回転!!

極め付けは

一回転しながらフォーリングダウン!!

ヴオエ!!

マジで胃液が込み上げます。

吐く。。

吐くぅーーー!!!

と悶絶していると

たどり着きました。

終了です。

危なかった。。。

地上に辿り着きますと

フラフラです。

バスで長時間揺られながら

スマホ見続けてた時に起こる

あの現象

乗り物酔いです。

怖いと楽しいが

せめぎ合いを続ける中

突如として現れた

キモチわるい

という感情。

それで全ては塗りつぶされてしまったのです。

子供の時

結構ジェットコースターとか好きだったんだけどなあ。。。

昔よりも

乗り物酔いが強くなってない?

実感したそんな一幕です。

そして思いました。

並んだ時間と

楽しさと天秤にかけて

コスパが悪すぎる。。。

今後USJ来ても

もうフライングダイナソーは乗らんやろな。。。

と。

自己暗示を持ってして

挑んだわけですが

結果は

悲しみのアンジー

ということになったのです。

以上。

なったのでした。

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