文明の利器

さて、昨日の続きです。

忽然と姿を消したタカハシの自転車。

自転車(アイツ)を探してタカハシは遥かなる旅に出た。

タカハシの珍道中の始まり始まり〜〜。

とか、あおっとりますけれども。

珍道中とかいうほどの事件は起こりませんのであしからず。

もぬけの殻だった交番から歩きますれば

15分の位置に別の交番がおました。

烏丸御池をば国際マンガミュージアム。

その隣に位置いたします。

やだねぃ、やだねぃ。

気分が悪いってなもんさね。

アタイの自転車、行ったい何処に行っちゃったんだろうねぃ。

そんなことをば呟きながら、交番の前までやってきたのです。

扉の前に立つとガラスを通して、お巡りさんが道を聞きにきた青年に

道を教えてる風な様子が伺えました。

あらやだ。

来客中じゃない。

ワタシは少し踏みとどまって、怖じけづきそうになりましたが

こちらも死活問題です。

シカトされては困ります。

自転車の行先を、しかと見届ける必要があるのです。

ワタシはガラリと扉をば開けはなちますれば

たのもーーー!!!

と、大きな声で言わんばかりに

2人の様子をじっとりとした目で伺っていたのであります。

ワタシの粘つくようなじっとりとした目線に気づいたのか、気づかいでか、

道案内を聞いていた青年はそそくさと出て行きましたる。

すまないねぇ、青年。

アタイも切羽が詰まっておますんのやわ。

そんな言葉が胸をよぎりました。

改めて警官の方を見てみますと、そうですね。

芸人のどぶろっくの帽子を被っている方の方が

帽子を脱いで、スリムになった。

まるでそんな感じの印象を受けました。

大きなイチモツを下さい。

大きなイチモツを下さい。

大きなイチモツをワタシに下さい。

あのメロディがワタシの脳内を駆け巡り、すっかり気分を良くしたのでした。

「どうかされましたか?」

お巡りさんがワタシに問いかけます。

ワタシは身振り手振りを駆使して、自転車が消えてしまったことを説明しました。

俺のことはどうなってもいい。

アイツを、アイツを助けてくれ。

そんなことは一言も言っていませんでしたが、

頭の中でずっと言ってました。

まるで2018年M-1グランプリの立川志らく師匠のコメントのような言い回しはさておきとしまして

ワタシの熱烈な説明が伝わったのか、お巡りさんは重い口を開きました。

「防犯番号か車体番号は分かりますか?」

話を聞きますと、何と今はサイトに防犯番号か、車体番号を打ち込めば

本当に撤去されているのか、撤去されていたとして、

その保管所まで、まるっとお見通しだと言わんばかりに分かるとのことなのです。

文明開化の波がこんなところにも押し寄せていたのです。

まさに時代の流れ、ハギワラナガレ。

文明の利器、タケウチリキ。

こんばんは、竹内結子です。

金鳥の夏、日本の夏みたいなノリで言っていますが

そんなことは置いておいて。

便利な世の中になったものです。

「お巡りさん、凄いですね!!」

ワタシは目をキラキラさせてそう言いました。

これで万事解決です!!

防犯番号も車体番号も分からないという一点の問題を除けばね。

そうです。

ワタシにはそのどちらも知るすべはありませんでした。

その旨をお巡りさんに伝えますれば、

お巡りさんは呆れたような戯けたような、じっとりとした目でこう言いました。

「では、購入した店舗に連絡すれば分かると思いますよ」

なるほど、と。

しかしそれならば保管されているかもしれない場所に連絡した方が手取り早そうである。

ワタシはそう思い、お巡りさんに河原町御池で撤去されたならば

何処に保管されるのでしょうか?

と尋ねましたところ。

千本三条におます保管場でございます。

と、返ってございました。

しかしながら、先ほど撤去されたばかりの可能性があり

今行ってもまだ自転車は置いていないかもしれません。

そう付け加えられました。

では、もう今日は諦めます。

後日改めて連絡してみることにします。

と、ワタシはじっとりとした目でそう言って交番を後にしました。

何から何まで世話になった。

この借りはきっと返すぜ。

アタシャ根無し草。

何処へだって飛んでくよ。

そんなことは全く思いませんでしたが、

頭の中でめっちゃ思ってました。

そんな2018年M-1グランプリの立川志らく師匠のコメントのような言い回しはさておきとしまして

早速、明日にでも保管場に電話してみようと思ったのでした。

以上。

思ったのでした。

(続く?)

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