オモムロツヨシ

さて、楽器屋を求めて3000里。

やってきましたのは

三条商店街の並びにありますビッグボスという楽器屋。

私はたのもー!

とでも言わんばかりに入店しますと早速店員さんに話しかけたのです。

「すみません。こちらのアコギの音が出なくなったので見てください」

「なるほど、それは大変ですね。どうぞこちらへ」

通されたのは奥の楽器を修理とかするための工房。

「ではギターをお見せください」

私は言われるがママに愛のままにわがままに

僕は君だけを傷つけないと思ったのです。

「これなんですけど、ピックアップが電池で動いているので電池を交換したんですけど、音がならなかったのです」

私は状況をスラスラを簡潔に報告いたしました。

「なるほど」

店員さんはそう言ってまじまじとギターを見つめました。

まじで恋する5秒前。

その状況でそんな歌を思い出したのは世界ヒロシと言えど俺くらいの物でしょう。

するとどうでしょう。

店員さんがおもむろにピックアップを外し出したではありませんか。

まさにオモムロツヨシの名前を欲しいがままに

愛のままに

わがままに

僕は君だけを傷つけない!!

ほんまそれです。

略してホンソレです。

ピックアップは完全に取り外され

生まれたままの姿になりました。

このまま煮込むと姿煮になるでしょう。

ピックアップの姿煮。

コラァ彦丸はんもびっくりや。

味の段ボール箱や!

しかしもちろん煮込まれることなく

ただただニコニコしていました。

藤田ニコルです。

ニコールキッドマンです。

ナタリーポートマンでもあります。

ナタリーポートマンは女性なので

本当はナタリーポートウーマンと呼ぶべき

そうするべき

と誰かが言っていた気がしますが

気のせいでしょう。

店員さんは手をかえ品を変え

色々手を尽くしましたが

やはり音はなりません。

仕方がないですね

というようなことは言っていませんが

まるで言ったかのような

そんな顔をして言いました。

「仕方ないですね」

そう言い残して店員さんは奥に引っ込んでいきました。

忘れ形見というやつです。

しばらくするとヌッと男性が登場いたしました。

先ほどの店員さんより風格の漂う

親方と言っても過言ではないような風貌の男性です。

気に食わない出来のツボを作っては壊し

作っては壊し

そんな陶芸家のような目をしていました。

この男、出来る。

私はそう確信したのであります。

親方はおもむろに僕のギターのピックアップを手に取りますと

まさにオモムロツヨシの称号を欲しいがままに

愛のままに

わがままに

僕は君だけを傷つけない!!

ほんまそれです。

略してホンソレです。

以上。

ホンソレでした。

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