答えは知らないし、きっといらない。

あー、体調がカンバしくない。頭がボーっとする。しかし、こういう時に熱を測っても、どうせ平熱なのは分かっているんです。人は目に見えるものしか信用しないから、しんどくても平熱だと信じてもらえないんです。だから、私は測らない派。来年あたり、そろそろキますよ。測らない派の波がね。

この間、自転車でバイトから帰っていると後ろから車が来て避けたら何故か僕の斜め後ろを数秒間並列走行しだして、「え?なに?」と、車を見てみるとパトカーだった。

パトカーは、僕を通り過ぎたかと思うと走行している僕の前に止まった。

「ちょっと、すみませーん」

そう言ってパトカーの中からファッキンポリスが二人ほど出てきて僕を引き止めた。

自転車は自分のだったし、別に何も悪いことしていたわけじゃなかったが、立ち止まるのも癪だったので、スーパーダッシュで振り切ってやろうという考えも浮かんだが、僕は今世紀最大の根性無しなので実行に移すことはありませんでした。

「年、いくつですか?」
「25歳です」
「身分を証明出来るもの、持ってますか?」

僕は財布から免許証を取り出してファッキンポリス、略してファキポリに渡すと、

「高校生かと思った…」

と、つぶやきシロー並に、つぶやかれた。

高校生て、アンタ。実年齢より若く見られる事は多いが、高校生に間違われたのは初めてだ。

「初めてですよ…。私を高校生に見間違えたお馬鹿さんたちは…。ゆ、ゆるさん。絶対に許さんぞ、この虫けらども!じわじわと、なぶり殺してやる!」

と、言う言葉が喉まで出掛かったが僕は今世紀最大の根性無しなので喉から出ることはありませんでした。

そして、お決まりのライト付いてないですのコーナー、自転車の持ち主確認のコーナーを経て、5分程の長い拘束から解放されたのであった。シャバの空気はうまいぜ。

取りあえず、人の斜め後ろに付いて、車走らせるのは何事かとビビるからヤメロ。と、言いたい。結構、やるファキポリ多いんですよ。僕だけですかね?やられるの。