何も無い、僕らは。

昨日は、なんの予定もない休日で
CDの制作も一区切りついて本当に何も無い。

何もない休日に何もしないのは
嫌いじゃなくて、むしろ好きなんですけど
昨日はなんだか部屋に居たくなくて
とにかく外に出てみました。

誰と過ごすわけでもない休日。
道行く人の話し声の内容の「海の日」という言葉に
今日が祝日であることに気付きました。
言われてみれば
街並みは休日のような空気を発してしる気がしました。
昼下がりの強い日差しに、
僕は顔をしわくちゃにして自転車を漕ぎながら
もうすっかり夏なんだなぁ。なんてことを思いました。
もうじき蝉の鳴き声も響き始めることでしょう。
そのころにはきっともう少し湿気はマシになっているのでしょう。
そして、きっと何処か遠くへ行きたくなるのでしょうが
結局ここにいることでしょう。

帰り道、通りかかった鴨川をまたいで見える
街の向こうに沈む夕日がきれいでした。
なんだか何かを無性に掻きたてられたのですが
それがなんなのかは、結局分かりませんでした。
よく分からないまま、僕はここに居て
何にもないんですけど、実はそんなこともなくて
このままじゃいけないんですけど、このままで居たかったりもするわけで。

ああ、やっぱり遠くに行きたいですね。
海とか行きたい。です。

だから、何ということも、無いですが。