さて
思ったんですよね
カワハギについて
カワハギって
名前からしたら川魚みたいじゃないですか
実は違うんですよね
海の魚なんですよ
じゃあなんでカワハギ?
って思うじゃないですか
カワは川じゃなくて
皮なんですよね
カワハギに切れ目を入れると
皮をベロンと剥がすことができる
皮剥ぎ
ということらしいんですよね
これってカワハギサイドに立って
考えてみてくださいよ
恐怖の命名ですよね
皮が剥がされることを前提とした
そんな命名
カワハギ自体は
自分にそんな特性があるだなんて
思ったこともないはずですもんね
そんなわけで
今日はカワハギをゲストに呼んでいます
カワハギ:どうもー
–今回は来ていただいてありがとうございます
カワハギ:いえいえ
–ご自身がカワハギ、と呼ばれていることを知った時どんなお気持ちでしたか
カワハギ:まずは驚いた、というのが最初ですね。その後はただただ「怖い」という思いが溢れかえりました。
–それはそうですよね。心中お察しします
カワハギ:しかししばらくすると怒りにも似た感情が巻き起こってきました
–確かに理不尽ですもんね
カワハギ:いや、もちろん皮を剥ぐ、という行為についての残虐性についてへの怒りもありました。しかし、それ以上にネーミングに対する怒りがまさってきたというか
–と言いますと
カワハギ:そもそも皮を剥いでいるのは人間サイドの方で、その理論でいうと我々はカワハギではなく、カワハガサレやないかいと
–(笑)考えてみれば、確かにそうですね
カワハギ:だから僕らから見たら人間こそがカワハギなんですよね。
–それはその通りだと思います。
カワハギ:例えばフンコロガシがフンコロガシって呼ばれているのは、まあ仕方ないと思うんですよ。フンを転がしているんですから。でも僕らは皮を剥いだことなんてないですもんね。剥がされてばかりで。
–だった初めからカワハガサレにしておいてくれよと?
カワハギ:その通りです。だから僕は真のカワハギは人間だということをこれから僕は提唱していきたいと思っています。
–頑張ってください。
–本日のゲストはカワハギでした。貴重な時間ありがとうございました。
カワハギ:ありがとうございました。
–現場からは以上です。
以上
現場からは以上でした。