さて。
看護師さんも行ってしまって
徐々に意識も覚醒してきました。
えーと。
まずは現状把握だ。
今、、、何時だ？
と目だけを動かして周りを見ますが
携帯が見当たりません。
あれっ。
携帯どこやったっけ。。。
と記憶を辿ってみますと
そうだ
貴重品入れの中だ。。。
そうです。
手術前に貴重品入れの中に入れたのでした。
貴重品入れのある引き出しは
ベッドからほんの２メートルほど。
しかし今の私には
この２メートルが遠い！！
私は気力を振り絞って
上半身を起き上がらせました。
うぐぐ。
マジで
うぐぅー。
って感じです。
なんか昔いましたよね。
うぐー
が口癖のキャラ。
知らんがな。
そこから私は何とかかんとか立ち上がり
まさにタクマが立った状態。
クララが立った！！
ハイジです。
どもー！
ハイジでーす！！
とばかりになんとか間とか引き出しを開けて
携帯電話を取り出し
再びベッドに舞い戻ってきました。
不詳ながら私
舞い戻ってまいりました！！
と言わんばかりの勢いです。
たった２メートルの大冒険が
今終わったのです。
ベッドに再び沈み込んで
携帯電話を見てみますと
時刻は午後18時半。
私はどれくらい眠りこけていたのか
不明ですが
12時に手術が始まって
現在18時半
6時間半が経過していたのでした。
なかなかの長時間の手術だったのではないだろうか。
と推察されます。
冷静に考えて
お医者さんってすげーな。
人の体にメス入れて
マジでちょっとした失敗も許されない
ガチでそれが場合によっては人の命を
命とまではいかなくても
人生そのものを左右するわけで
ヘックション！！
グサー
なんてマジでシャレになんないですもんね。
とんでもない責任感の中で
成り立っている仕事なんだなぁ。
そらお金もらってしかるべきだわ。
なんてしみじみと感じました。
しみじみと感じておりますと
なんだかだんだん鼻が沁みてきたような。
水っぽくなってきたと言うか。
膨張感を感じてきたのです。
え。
これもしかして出血してる？？
私は思い出しました。
手術前に
ワタでたくさん球を作った思い出を。
思い出してごらん。
ってな具合です。
そういえば
あれどこに置いたっけ、、、
と思ってみますと
机の一番向こうに置いておりました。
こちらもまた
ベッドからの距離２メートル！！
またかい！！
つか
看護師さん、、、
セッティングして置いていただければ助かりました。
なんて恨み言みたいなことを思っても仕方がありません。
と言うかこれ詰め物変えるで本当に合ってる？
そんな説明受けてなかった気がするけど。。。
あれ。
そもそもどのタイミングでそれ変えるんだ？？
もう変えてオッケー？？
グルグルと考えておりますと
口と鼻の間に何やら冷たい感覚が、、、
えっ。
と思って手で押さえますと。
ち、血だぁ！！
まあそらそうです。
ついに決壊してしまいました。
私は手についた血をどうするか
と言うか流れ出している血もどうするか
半ばパニックになりながら
慌てて２メートル先のワタの球が入ったビニール袋を
取りに行ったのです。
うぐぐ。。。
うぐぅー！！
以上。
うぐぅー！！でした。
