ポジティブ・ポーシー。

巷ではリアルニートのことを『チャンスタイム』と呼ぶそうです。
ポジティブな考え方に、そんな人のことを『ポジティブポーシー』と名づけたくなりますが、それはやめておきましょう。

そんなボクは残念ながら『チャンスタイム』ではなく、ある種まったくチャンスの無い日々を過ごしておりましたが、今日は限りなくチャンスタイムに近いブルー。と言わんばかりに惰眠を貪りつくす予定でした。

ですが、タクタクに2.5ミリ程浮かせてくれるバンドこと空中兄さんを見に行くのとその後、某詩人とのサシ飲みが行われるのでやはり、ボクにチャンスは巡ってはこないようです。

それ以前に、歯医者の予約をしていたのをコッテリ忘れていたのですが、予定時間の30分前に奇跡的に思い出し、先ほど行って参った次第であります。

その帰りに、とある事情でダイソーに寄った時のことでした。

目的の物を探しながら店内をうろついていると、BGMが耳に入ってきました。

♪わたしたち、なんで出会ったの~♪

よくあるクラブ系・・・って言うんですか?野太くもか細い女性シンガーの歌い上げる歌が耳に入ってきました。

-ありがちな歌詞に、ありがちな声だな-

ほんのワンフレーズ聴いただけでそんなことを思う僕はもはや職業病と言っても過言ではないかもしれません。

ですが、その歌はこう続きました。

♪わたしたち、なんで別れたの~♪

・・・いやいや。

出会った理由は把握出来ないにせよ、別れた理由は分かるだろ普通。

と心の中で突っ込みを入れながらさらに店内を物色していました。
その間にも、曲は進んでゆき曲は新たな展開を見せました。

そう、男性ラッパーが登場したのです。

♪オマエのことマジで好きだった。
サークルの仲間達にからかわれて腹がたった。
でも、オマエとはマジ価値観も一緒だなって思えた。
オマエとマジ一緒にいたいって思えた・・・♪

みたいな事をラップ調で言い出して、ボクは心のそこから寒くなってしまいました。
ほんま、ある種ラップ現象っていうか。

しかもそのラッパーが、ほんまなりきりラッパーてきな感じっていうか、喘ぎ声チックで気持ち悪かったのです。

たまにAVで女性より、男性の声の方がデカイAVあるでしょ?
あれですよ。

心の底から気分が悪くなり、早く終われ~!!と念じるばかりでした。
ボクの願いが通じたのか、曲は終わり、続いてB`zが流れ出し、ホッとしました。

心の底から共感できる歌との出会いってのは、あんまり無いけど、心の底から共感出来ない歌との出会いってのもあんまりないので貴重な体験をしたな~、と思いました。

あの曲、誰のなんて曲か知りたいわ~・・・。